5年ほど前、うちはほぼ下請け100%でした。
取引していた元請けさんも、最低でも6〜7社はありました。
日々の仕事自体は埋めてもらっていましたし、当時それで食べていけていたのも事実です。
ただ、いくら複数の元請けさんと付き合っていても、仕事にはどうしても波があります。
忙しい時期もあれば、予定表を見て、
「2週間先から、ちょっと怪しいな」
みたいな時期もある。
今週はある。
来週もある。
でも、その先が読めない。
そういうことが増えてきて、だんだん不安になりました。
そこで初めて、
「元請けさんから仕事をもらうだけじゃなく、自分でも仕事を取れるようにならんとあかんな」
と本気で考えるようになりました。
立派な経営理念があったわけではありません。
単純に、ケツに火が付いただけです。
自分で受注する方が、失敗しても納得できると思った
直客を意識し始めた理由は、売上だけではありませんでした。
元請けさんから仕事をもらう形だと、仕事が増えた時も減った時も、なぜそうなったのか自分では分からないことがあります。
自分の仕事ぶりが良かったのか。
単純に元請けさんの受注量が増えただけなのか。
逆に仕事が減った時も、自分に原因があるのか、元請けさん側の事情なのか、市場全体の波なのか。
自分では反省のしようがないこともあります。
でも、自分で集客して、自分で見積を出して、自分で受注するなら、結果は全部自分に返ってきます。
問い合わせが少ないなら、見せ方が悪かったのかもしれない。
見積で失注したなら、価格や説明の仕方を見直せる。
接客が悪ければ、そこも直せる。
うまくいっても、失敗しても、反省して改善できる。
その方が、自分は納得できると思いました。
最初の2年は、とにかく手探りでした
とはいえ、直客を取りたいと思ったからといって、急に客が来るわけではありません。
当時はホームページもありませんでした。
Googleから問い合わせが来ることもない。
SNSをどう使えばいいのかもよく分からない。
なので、とにかく色々やりました。
下請け仕事をしながら、せどりもやりました。
服は好きだったので、商品を見ること自体は楽しかったです。
でも正直、
「俺、何してるんやろな」
と思うこともありました。
本職は職人なのに、仕事が終わったら商品を探して、写真を撮って、相場を見て、ネットに出す。
ちょっと惨めな気持ちでやっていた時期もあります。
ただ、今振り返ると、あの経験はかなり役に立っています。
商品をどう見せるか。
いくらなら売れるか。
写真をどう撮るか。
タイトルをどう付けるか。
説明文をどう書くか。
出してみて、反応がなければ変える。
今、自分がネット上で何かを売ったり、サービスを見せたりする時の基本は、あの頃にかなり覚えた気がします。
当時はそんなつもり、全然ありませんでしたけどね。
ジモティで1件取れただけで、めちゃくちゃ嬉しかった
その頃、ジモティでも仕事を探していました。
今みたいに普通に直客から問い合わせが来る状態ではありません。
ジモティ経由で1件仕事が取れただけで、
「うお、仕事取れた!」
って本気で嬉しかったです。
嬉しすぎて、そのまま飲みに行って、利益が飛んだこともあります。
アホですね。
何のために仕事取ったんや、という話です。
でも当時はそれくらい、
自分で客を見つけて、自分で仕事を取れた
ということが嬉しかった。
今でもその感覚は覚えています。
Googleマップを意識したきっかけも、お客さんでした
Googleビジネスプロフィールも、最初から自分で調べて始めたわけではありません。
ジモティ経由で依頼してくれたお客さんが、自分の仕事を気に入ってくれて、
「Googleマップとかに載せてないんですか?苦手なら載せときますよ笑」
と言ってくれたのがきっかけでした。
その時、
「あ、ネットから仕事を取るって、もっとちゃんと意識した方がええんやな」
と思いました。
今振り返ると、ここがかなり大きな転機でした。
そこから、Googleビジネスプロフィール、施工写真、口コミ、ジモティ、SNS。
ネット上に自分の仕事を残していくことを、少しずつ意識するようになりました。
そして、その延長線上でホームページを作ることになります。
とはいえ、急にマメになったわけではありません
ここは勘違いされたくないところです。
ネット集客を意識し始めたからといって、毎日きっちり投稿していたわけではありません。
むしろ、そんなにマメではありませんでした。
施工写真も、
「あの現場、もっと写真残しとけばよかったな」
と思うことが今でもあります。
GoogleもSNSも、予定を立てて完璧に更新していたわけではありません。
忘れる。
サボる。
現場が忙しかったら後回し。
普通にありました。
でも、思い出した時にやる。
写真を載せる。
口コミをお願いする。
情報を直す。
ジモティに出す。
そんな感じで、少しずつ積み上げていきました。
たぶん、自分にはそのくらいの方が続いたんやと思います。
約3年前、ホームページを作りました
その流れの先で、ホームページを作ることになります。
最初のホームページには、およそ150万円かかりました。
今思えば、かなり思い切った金額です。
当時の自分にとっても、もちろん安い買い物ではありませんでした。
でも、
「自分で客を取れる土台が欲しい」
という気持ちは強かった。
だから作りました。
ただし、150万円払ったから仕事が増えた、とは思っていません。
ホームページを作っただけで、翌日から問い合わせが殺到したわけでもありません。
そんなうまい話はありません。
ホームページを作ってからも、Google、口コミ、施工写真、ジモティ、SNS。
そういうものを、少しずつ積み上げていきました。
ホームページを作っただけでは、やっぱり弱い
ホームページは大事です。
でも、作ったら終わりではないと思っています。
自分の場合は、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、施工写真、ジモティ、SNS。
それぞれを少しずつ繋げていきました。
1つ1つは、別に大したことではありません。
でも、ネット上に自分の情報が少しずつ増えていく。
入口が増える。
お客さんが自分を知る場所が増える。
それが積み重なって、少しずつ直客の問い合わせが増えていきました。
そして、AI検索経由で問い合わせが来た
最近、自分でもちょっと驚いたことがありました。
お客さんがAIで地元の施工業者を探して、そこでうちを見つけて問い合わせしてきたことがありました。
正直、
「そこまで来たか笑」
と思いました。
5年前は下請け100%。
ジモティで1件取れて大喜び。
Googleマップも、お客さんに勧められて始めた。
投稿もそんなにマメじゃない。
最初のホームページには150万円かかった。
そんな人間が、数年積み上げていたら、今はAI検索から客が来るようになった。
自分でも面白いです。
ただし、
「これをやればAI検索に必ず出ます」
とは言いません。
自分にも、何が決定打だったのかは分かりません。
Googleの口コミなのか。
ジモティなのか。
ホームページなのか。
施工写真なのか。
それら全部なのか。
AI検索は、まだ「こうすればこうなる」と言い切れるものではないと思っています。
ただ少なくとも、
ネット上に自分の仕事や、お客さんの声や、地域での活動を少しずつ残してきたことが、何かしらの土台にはなっているんやろな
とは感じています。
たぶん、ちゃんとしてなくても大丈夫です
ここまで読んで、
「思ったより普通のことしかしてないな」
と思った人もいるかもしれません。
その通りです。
自分でもそう思います。
特別な才能があったわけでもない。
毎日コツコツ完璧に続けたわけでもない。
酒も飲む。
投稿も忘れる。
サボる日もある。
でも、仕事はちゃんとやる。
お客さんにはちゃんと向き合う。
約束は守る。
そのうえで、できる時に少しずつ積み上げる。
たぶん、それでいいんやと思います。
直客になれば、時間の使い方もかなり自由になります
これも、自分にとってはかなり大きかったです。
下請け仕事だと、どうしても相手の都合に合わせる時間が増えます。
でも直客が増えると、現調の時間、見積を作る時間、現場に入る日、休む日、ネットを触る時間。
かなり自分で組めるようになります。
もちろん、お客さんとの約束は守ります。
仕事もちゃんとやります。
でも、
「ちゃんと働く=毎日朝から晩まで決められた時間で動く」
ではありません。
直近の盆休みも、世間とは1週間ほどずらして休みを取りました。
そのおかげで、比較的どこも空いていて快適でした。
こういう休み方ができるのは、今の働き方のかなり好きなところです。
ただし、仕事の電話までは休みに合わせてくれません。
旅行中でも普通に問い合わせは来るし、見積の確認が入ることもあります。
「ちょっと待って、今休みなんやけど笑」
と思いながら焦って対応したこともあります。
自由ではあります。
でも、完全に何も気にせず休めるわけではありません。
それでも、自分で休む時期を決められること自体は、昔よりかなり気に入っています。
自由にやっていい。
その代わり、仕事と接客は雑にしない。
自分には、その働き方の方が合っていました。
このブログでは、うまくいった話だけを書くつもりはありません
ここまで書いた通り、自分は最初から集客が得意だったわけではありません。
遠回りもしました。
金を使って微妙だったこともあります。
やってみたけど続かなかったこともあります。
逆に、
「こんなん意味あるんかな」
と思いながらやっていたことが、あとから効いていたこともあります。
このブログでは、そういう話をできるだけそのまま書いていくつもりです。
成功した部分だけ切り取って、立派に見せてもしょうがないと思っています。
同じように現場仕事をしながら、
「もう少し自分で仕事を取れるようになりたい」
と思っている人に、
「なんや、それくらいなら自分にもできそうやな」
と思ってもらえたら、それで十分です。
今でも自分は普通に現場に出ています。
電話したらハツリの真っ最中かもしれません。
その時はすみません。
トップへ戻る →