今でこそ、直客の仕事が大半になってきました。

でも最初から、

「ネットを使って集客しよう」

と思って動いていたわけではありません。

むしろ最初は、もっと行き当たりばったりでした。

下請けの仕事に将来の不安を感じて、

「何か自分でもできることないかな」

と思って、服のせどりをやってみたり、現場で余った端材や不要品をジモティに出したりしていました。

服のせどりは、売るために仕入れて売っていたので、普通に商売です。

でもジモティの方は少し違いました。

外構の仕事として依頼を受ける場合を除けば、端材や不要品でお金を取ることはほとんどありませんでした。

基本は無料です。

「捨てるにはもったいないし、欲しい人がおるなら持って帰ってもらえばええか」

本当にそれくらいの感覚でした。

最初は、ただ処分するよりマシだっただけ

現場仕事をしていると、どうしても材料が余ります。

ブロックだったり、石だったり、ちょっとした資材だったり。

使い道がある物でも、次にいつ使うか分からない。

ずっと置いておけば邪魔になる。

捨てるにしても手間がかかる。

だったら、

「欲しい人がおるなら無料で持って行ってもらおう」

と思って、ジモティに出していました。

無料なので、当然反応はあります。

問い合わせが来る。

時間を合わせる。

取りに来てもらう。

渡す。

それだけです。

当時は、それが将来の仕事につながるなんて考えていませんでした。

何度かやっているうちに、名刺を渡すようになった

無料配布を何度か繰り返しているうちに、ある時ふと思いました。

「せっかく直接会うんやったら、名刺渡したら少しくらい宣伝になるんちゃうか?」

それから、受け渡しの時に名刺を渡すようになりました。

大げさな営業ではありません。

「外構やってますんで、もし何かあったら」

くらいのものです。

別にその場で仕事を取ろうとも思っていません。

ただ、物を渡して終わるより、

自分が何をしている人間なのか知ってもらった方が得やな

と思っただけです。

今考えれば、この辺りから少しずつ「集客」というものを意識し始めたんだと思います。

無料でも、残るものはあった

端材を無料で渡しているので、その場で売上が立つわけではありません。

でも、

人と会う。

名刺を渡す。

評価が付く。

また次の人が見る。

少しずつ、アカウントに信用みたいなものが積み上がっていきました。

当時は、

「評価を貯めて将来仕事につなげよう」

なんて、そこまで戦略的に考えていません。

ただ、やった物が消えずに残っていった。

それだけです。

でも、その「残る」が後から効いてきました。

写真や文章の見せ方も、この頃に覚えた

ジモティに何か出す時も、当然写真が要ります。

同じ物でも、写真の撮り方で反応が変わります。

暗い写真より明るい方がいい。

何が写っているか分からない写真より、全体が分かる方がいい。

文章も同じです。

何なのか。

どれくらいの量なのか。

どんな状態なのか。

どこで受け渡しするのか。

そういう情報が分かりやすい方が、反応は良くなります。

当時はマーケティングなんて言葉を意識していたわけではありません。

でも今考えれば、

写真 見せ方 文章 安心感

この辺りを、実際に人の反応を見ながら覚えていました。

服のせどりで覚えたこと

同じ頃、服のせどりもやっていました。

服は好きだったので、商品を見ること自体は楽しかったです。

でも、当然ながら何を出しても売れるわけではありません。

値段を変える。

写真を変える。

説明を変える。

売れなければ、また考える。

今振り返れば、これも同じでした。

「自分が良いと思う物」と、

「他人が欲しいと思う物」は違う。

これは今でもかなり大事な感覚です。

自分が良いと思って作っても、反応がなければ意味がない。

結局、市場に聞くしかありません。

そして、外構の問い合わせが来た

ジモティで無料配布を続けて、名刺も渡して、評価も少しずつ増えていきました。

そんな中で、外構の仕事について問い合わせが来るようになりました。

最初に仕事の相談が来た時は、かなり嬉しかったです。

今なら一件問い合わせが来ても、そこまで大騒ぎはしません。

でも当時は違いました。

元請けから渡された仕事ではなく、

自分のところに直接、

「お願いできますか」

と来た。

それだけで、かなり嬉しかった。

第1話でも少し触れましたが、最初に自分で取った仕事の利益は、嬉しすぎて飲み代に消えました。

今思えばアホです。

でも、そのくらい嬉しかったんです。

「自分で客を取れるかもしれない」に変わった

それまでの自分の感覚では、

仕事は元請けからもらうもの。

それが普通でした。

でも、ジモティから仕事の問い合わせが来たことで、

「自分でも客を取れるかもしれない」

に変わりました。

これはかなり大きかったです。

最初から立派なホームページがあったわけでもありません。

SNSのフォロワーがいたわけでもありません。

広告を何十万円も出したわけでもありません。

最初は、ただ端材を無料で配っていただけです。

そこから、

人と会う。

名刺を渡す。

評価が付く。

存在を知ってもらう。

その積み重ねの先に、仕事の問い合わせが来ました。

この時点では、まだGoogleビジネスもありません

この頃は、まだGoogleビジネスも本格的にはやっていませんでした。

ホームページもありません。

まずはジモティだけです。

その後、あるお客さんとのやり取りをきっかけにGoogleビジネスを始めることになります。

その話は第2話で書いた通りです。

今振り返ると、

服のせどり。

端材の無料配布。

名刺。

ジモティの評価。

外構の初受注。

その時は全部バラバラの行動に見えていました。

でも後から見ると、少しずつつながっています。

最初から完成形を目指さなくていい

今の自分が、5年前の自分に何か言うなら、

「最初から全部揃えようとせんでええ」

と言うと思います。

ホームページ。

Googleビジネス。

SNS。

口コミ。

施工写真。

全部大事です。

でも、最初から全部できる人なんてそんなにいません。

自分も最初は、

現場で余った物を無料で配って、

受け渡しの時に名刺を渡していただけです。

それでも、一つずつ残りました。

人との接点。

評価。

経験。

写真の撮り方。

文章の書き方。

そして、

自分で仕事を取れるかもしれないという感覚。

今になって思えば、これが一番大きかったかもしれません。

派手なことはしていません。

今でもそんなにマメではありません。

でも、

やった物は消えない。

その積み重ねが、今につながっています。

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